斎藤徹
北海道夕張市の特産品「夕張メロン」の出荷が5月23日早朝から始まった。栽培農家のビニールハウスでは、丸々と実ったメロンが次々と収穫されていった。
約3・6ヘクタールのビニールハウス104棟で栽培している同市滝の上の小林貴洋さん(39)の農場では、緑の葉が一面を覆ったビニールハウスで熟れ頃を迎えた直径15~20センチ、重さ約1・6キロのメロンが、一つひとつ丁寧に収穫された。昨冬は大雪で、春の融雪作業に一苦労し、その後の天候も安定せず調整が難しかったという。それでも、表面の網目もきれいにでき、実入りは上々、味も例年通りのできばえに仕上がったという。
「コロナ禍が続くが、全国の皆さんには、甘みも香りも最高の夕張メロンを食べて笑顔になってほしい」と小林さん。メロンは午前中に初出荷され、24日に札幌市中央卸売市場で初競りがある。収穫のピークは6月~7月で、9月初めごろまで続く。
夕張市農協によると、市内では102人の生産者が190ヘクタールでメロンを栽培しており、今年は昨年並みの3675トンの販売を予定している。(斎藤徹)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル